☆ 『草莽の志』 52期生会編
毎年発行している我が期の機関紙 に本年は「離騒」と題して投稿募集があった。私は文才乏しく応募しなかったが11人の論客の文章が載った。離騒とは屈原の著した「楚辞」の一篇で、憂国と理解してよいと言う。11名の文章は短文ながら達意のものと感心した。
同期の機関紙はこれ以外に一年間に死んだ期友の追悼文も載っているが、この論文だけを一冊にまとめて読み易い冊子が出来たので、ここに紹介する。各題名は次の通り。
憲法と教育基本法/小泉首相の靖國神社参拝について/我が国歴史教育の危機に思う/中学校歴史教科書の採択/河野洋平斬奸状/支那及び朝鮮について/ソ連抑留の不法を糾弾/少子化は焦眉の急/日本国の将来/凡人愚考/国史を大切に/ 以上11篇の短文 B5版30頁
偕行会員の皆さん おそらく共鳴して下さるでしょう、更に痛切な思いを吐露して下さる方もあろう、どうか本書を一瞥して頂きたい。
80円切手4枚同封して私宛に申し込まれれば送ります。
274-0063 船橋市習志野台2-19-4
倉重 翼 (047-463-9874)
☆終戦60周年記念CD『ああ特攻』 (財)特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会編
このCDは、陸海軍特攻隊員たちが歌った愛唱歌や、英霊の遺書などを綴る特攻隊セミドキュメンタリーで、終戦60周年を記念して「日本人の心を伝える会」が作り、特攻慰霊財団(略称)から販売された。
制作もデザインも若い人たち、また題字は水交会吉田學前会長が揮毫されるなど、全てボランティアで作られたこのCDの利益は特攻隊慰霊顕彰事業に当てられるという。約40分のCDを視聴した20代のOLさんは、「これまで書物や知覧の記念館等で知ってはいましたけれど、こうして耳で聞くと、隊員の方々の心がすんなり、深いメッセージとして受け取ることができました」と言ってくれている。曲目等は32頁「雄叫考」を参照。
できるだけ多くの若い人たちに聴いて貰って慰霊顕彰を次の世代に継ぐ「よすが」として欲しいと考え、偕行社も販売に協力する。ご協賛願いたい。頒価2千円(送料込み)
偕行社で受付けます。 「清水 典郎61期 」
☆『楠木正成 夢の花』上・下巻 吉川佐賢(13B)著 叢文社刊 各1680円
我が同期、畏友たる吉川佐賢君が、5年の歳月を要して綿密な資料調査、現地踏破を経て描いた一大長編歴史スペクタル、自衛官OBの異色歴史小説家として栄えある処女作である。
戦前にあっては忠君愛国の体現者としてのみが喧伝され、一転戦後に忘却の彼方に追いやられた感のある「楠公」に新たな視点と息吹を与えたとしても過言ではない。一代の英傑誕生から、「♪青葉茂れる桜井の…」湊川合戦までを、上下2巻33章に、機略縦横な軍略家として、部下や領民に対する優しい眼差しを持ったリーダーとして、はたまた、家族愛と純粋な正義感を貫き通した武将として正成を余す所なく活写している。機略縦横の天才軍略家の主要な作戦行動を、自衛官としての素養に裏打ちされた戦術眼、地形眼を駆使して見事かつ平易に描いており、現代の若者にも十分に理解できよう。また、混迷の現代社会にあって、高潔にして、自己犠牲をものともせずに、己の信ずる処に決然として従った正成は、我々に如何に生きるべきかの示唆を与えてくれる。混迷の世を駆け抜けた英雄の一大叙事詩に爽快感と生きる力を感じて貰えるものと信ずる次第である。異色歴史小説家の第2作に期待したい。
「山下 輝男 陸自69(防13)」
